会社四季報の見方
こんにちは!もちです!
会社四季報を購入したけど、具体的にどこをみればいいの?と思い、四季報の見方を調べたので、まとめていきたいと思います!
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会社四季報とは?
年4回、3月、6月、9月、12月に発売される、上場企業の事業内容や業績などがまとまった書籍です。
ざっくりとした見方はこちら!
ざっくりとした見方が分かったうえで、会社四季報から「成長株」と「割安株」を探していきます!
成長株の探し方
成長株の探すポイントは、業績の欄の「売上高」や「利益」が毎期伸びているか確認します。
上記のソニーの業績の欄を確認すると、17年に減少していますが、18年には増加して、19年(予想)は増加予想で20年(予想)は売上高は増加していますが利益が減少していることが分かります。この場合は17年に減少しているため、成長株とは言いにくいです。
また、会社四季報で毎期業績が伸びている企業を見つけても、過去3~5年程度の業績しか載っていません。そのため、会社四季報で成長株だと思う企業を見つけたら、IR BANK - 企業分析・銘柄発掘でその企業の過去10年の業績を確認してください。過去10年、増加傾向にあるなら成長株の可能性が高いです。注意点として、業績の伸びが鈍化している場合は気をつけてください。
割安株の探し方
割安株の探すポイントは、毎期利益が伸びて、PER、PBRが低く、配当利回りが高いかを確認します。
株価指標の欄にPERとPBR、配当の欄に配当利回りが記載されています。
PERは、株価が1株当たり(予想)当期純利益の何倍まで買われているかを表します。過去のPERや同じ業種と比べて低い場合は、割安とされます。
PBRは、株価が1株当たり純資産の何倍の水準かを表します。1倍を割り込むと割安とされます。
配当利回りは、配当金により年利何パーセントの利回りになるのかを表します。過去と比べて高いほど株価は割安とされます。
会社四季報の欄外に注目
会社四季報の欄外に前号との営業利益の増減の比較ができる矢印が付いています。
この矢印の意味は下記のとおりです
→前号並み:営業利益の増減が前号と比べて5%未満
↑前号比増額:営業利益が前号と比べて5%以上30%未満増額、またはゼロから黒字へ
↑↑大幅増額:営業利益が前号と比べて30%以上増額
↓前号比減額:営業利益が前号と比べて5%以上30%未満減額、またはゼロから赤字へ
↓↓大幅減額:営業利益が前号と比べて30%以上減額
この矢印の意味から、前号より業績予想が上方修正されていたら成長性がさらに高まったといえます。赤字予想が黒字転換になっていたならば、株価が復活する可能性があります。
危険ポイントのチェック
下記の7項目に該当しているかチェックしてください。該当数が多いと倒産等のリスクがあります。
①自己資本比率が低くないか
自己資本比率がたければ安全な企業です。自己資本比率が80%以上は優良、50%以上なら合格、20%以下は危険です。
②現金同等物に比べて有利子負債が多くないか
現金同等物の方が有利子負債より多い場合は安全、現金同等物の方が少ないが、有利子負債の60%ある場合は、倒産等のリスクは高くない、現金同等物が有利子負債の1%しかない場合は、倒産等のリスクが高い可能性があります。
③営業キャッシュ・フローがマイナスになっていないか
営業CFがプラスなら安全で営業CFがマイナスなら営業赤字と同じ意味なので、危険です。
④利益剰余金がマイナスになっていないか
純資産の30%以上の利益剰余金があれば、優良です。
⑤自己資本がマイナスになっていないか
自己資本がマイナスになっている場合は、債務超過の状態になっています。債務超過が1年以内に解消できない場合は、上場廃止になります。
⑥赤字が続いていないか
業績が赤字続きの場合は、純資産も減少していくため、財務状態は悪化してしまいます。
⑦継続企業の前提に関する重要事象の記載がないか
会社概要欄に、「継続企業の前提に重要事象」や「継続企業の疑義注記」と記載がある場合は要注意です。
まとめ
今回記載した、「成長株」と「割安株」の条件に当てはまっている株を見つけても安易に購入するのは危険です。その企業の決算短信やチャートなどを確認して総合的に見てから購入するようにしましょう!
名言・格言
素晴らしい価格でまあまあの企業を買うよりも、適正な価格で素晴らしい企業を買う方がはるかに良い ー ウォーレン・バフェット ー